やはり漢字ですね!

「中国語は漢字ばかりですね。中国人の方は漢字を忘れたことがありますか?忘れたらどうしますか?」私はよく中国語を勉強しようとする方からこのような質問を聞かれます。どう答えるかいつも悩みます,本当のことを答えると日本人の皆さんが中国語の勉強を敬遠することになるんじゃないかと心配しました。考えた末,正直に答えることを決意しました。
「中国語の勉強は結局漢字の勉強ですね。皆さんがあまり好きではないあの漢字ですね。」
面白いエビソートがあります。
日本の東京大学に相当する中国の北京大学は今年(2018年)創立120周年に迎えました。それに合わせて北京大は盛大な記念式典を開催しました。式典の冒頭,物理学者で北京大の総長がスピーチをしました。この映像はインタネットに掲載されたとたんに炎上しました。理由は簡単です。スピーチの中で総長さんは2つの漢字の読み方を間違いました。この2つの漢字は高卒なれば誰でも分かる漢字です,マスコミにもよく登場する。ネット上で批判の声が熱くなりました。「このような恥かしいことは北京大の総長にふさわしくない。」「北京大の恥だ。」「辞めろ。」…
結局,総長さんはネット上に謝罪文を掲載して,自分の学生時代に国語の勉強が足りなかったことを認め,許しを請う羽目になりました。なぜ,中国人は漢字の読み間違いにこんなに厳しいのでしょうか?
麻生太郎さんのことを思い出しました。当時,総理の麻生さんは「踏襲」の読み方を間違いました。国会とマスコミは大騒ぎになりましたが,日本国民は意外に冷静でした。この原因は日本人と中国人の漢字に対して認識の違いにあります。
 まず,日本人の皆さんにお聞きしたいですが,日本語の最小構成単位はなにかということです。答えはカタカナとヒラガナですね。カタカナとヒラガナは立派な日本語です。その上,更に分解することができない。それでは,中国語の最小構成単位はなんですか?まず,あの「ピンイン」はあくまでも中国語漢字の発音のローマ字表記です,中国語ではありません。実際には中国語の最小構成単位は漢字です。
もし,ある日本人がヒラガナを読み間違ったら,日本人として貴方はどう思いますか?中国のネット利用者たちの北京大総長に対する怒りをご理解していただけますか?
中国語を勉強する皆さん,頑張って中国語の漢字を覚えましょう。